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マンデル・フレミング効果とは?財政政策や相場制との関係性を解説

time 2018/02/19

マンデル・フレミング効果とは?財政政策や相場制との関係性を解説

皆さん「マンデル・フレミング効果」というのはご存知でしょうか。

簡単に言ってしまえば、非常に有名なマクロ経済のモデルです。
知らない方が大半だと思いますが、経済の流れを知るためには重要なモデルになります。

そこで今回は「マンデル・フレミング効果」の意味を解説します。

株やFXなどの投資を行う方にとっても、参考になるので覚えておきましょう。

マンデル・フレミング効果とは

マンデル・フレミング効果とは1960年代初頭に発表された経済モデルです。

経済学者のロバート・マンデル氏とジョン・マーカス・フレミング氏が同時期に発表したことによって、
両方の名前をとって名付けられました。

世界各国で認められたモデルで、ノーベル経済学賞も受賞しています。

マンデル・フレミング効果の内容

簡単に言うと変動相場制において、財政政策の効果は非常に低くなる、といったものです。

財政政策とは政府が公共投資などを行い、市場にお金を流す政策です。
市場にお金が供給されるので、景気の改善に繋がります。

しかし、マンデル・フレミング効果を踏まえて考察すると景気対策にはならないのです。

具体的な理論は次で説明します。

財政政策は景気の改善に繋がらない?

マンデル・フレミング効果について具体的に説明します。

政府が財政政策行う時、国債を発行して銀行からお金を吸い上げます。

そのお金で公共投資を行い、景気がよくなるはず・・・これが一般的な考え方です。
しかしこれは一時的な現象にすぎません。

お金を銀行から吸い上げることにより、市中のお金が減少しますから、
円高方向に進むことになります。

吸い上げたことによる円高で、海外からの投資が増えるので、
益々円高が加速することになってしまいます。

それによって、輸出産業に大打撃を与えるので、景気にも後退にも繋がるのです。

公共投資による景気改善と、輸出による後退で、財政政策の効果がなくなってしまうのです。

固定相場制だと、マンデル・フレミング効果は起こらない

固定相場制の場合、為替レートが決められています。

市中からお金を吸い上げても、円高方向に進むことはありえません。
固定相場ですから。

為替レートが変わらないのならば、輸出にダメージを与える心配はありません。
最後に残ったのは公共投資による、景気の改善ですね。

このように固定相場制の場合はマンデル・フレミング効果は働かず、財政政策のメリットが非常に大きくなるのです。

変動相場制で財政政策の効果を出すには?

ずばり、財政政策と金融緩和を同時にやることです。

財政政策による円高が、無効化の原因であれば、
金融緩和で強制的に円高にならないようにすればいいのです。

「そんな、簡単なことなの?」と思われるかも知れませんが、そんな簡単なことなんです。

現在の日本はマンデル・フレミング効果が発生しているのか?

結論から言いますと、ほとんど発生していません。

そもそもとして日本は財政政策をあまりやっていません。
このような状況だとマンデル・フレミング効果なんか関係ないですよね。

ちなみに、異次元緩和(金融緩和)はしているので、財政政策を行っても景気改善の方向には進むはずです。
異次元緩和とは?日銀が行う金融政策をわかりやすく解説します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はマンデル・フレミング効果について解説しました。

最後の方で財政政策を行うと、景気の改善に向かうと説明しましたが、実は行えない理由があります。

それは「プライマリー・バランス」というものが関係しているのですが、それについて詳しく知りたいのであれば下の記事をご覧ください。
プライマリーバランスとは?財政問題や黒字化目標について解説

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