ヒロブロ!

国際金融のトリレンマとは?わかりやすく解説します。

time 2017/11/19

国際金融のトリレンマとは?わかりやすく解説します。

経済を学ぶ上で欠かせない知識として「国際金融のトリレンマ」というものがあります。

聞いたこともない人や聞いたことはあるが、詳しくはわからない人さまざまでしょう。

今回は「国際金融のトリレンマ」について、誰でもわかるように解説していきたいと思います。

国際金融のトリレンマとは

国際金融のトリレンマとは国が行う3つの金融政策のうち、2つしか実現できないことを指します。

3つの金融政策とは
○固定相場制
○自由な資本移動
○独立した金融政策
のことです。

例えば「固定相場制」と「自由な資本移動」を選べば「独立した金融政策」は選べなくなる。

このように2つの政策を選ぶと、残りの1つは破棄することになるのです。

なぜ2つしか選べないのか解説していきますが、その前に3つの金融政策についての理解を深めておきましょう。

固定相場制

日本は現在「変動相場制」で日々為替レートが変化していきます。

一方「固定相場制」とは為替レートを固定させた状態です。

日本は以前「固定相場制」の時代がありました。

「1ドル=360円」このレート見覚えがある方も多いでしょう。

戦後、日本は各国間のお金を交換するとき、1ドル=360円固定で交換していました。

これが「固定相場制」です。

自由な資本移動

自由な資本移動とは貿易などをして、お金を自由に移動させられることです。

例えばアメリカで日本製の商品を売り上げると、ドルで支払われることになります。

最初ドルはアメリカで発行されますが、商品を売ることによって、日本にドルの移動=資本移動が行われました。

これが「自由な資本移動」の考え方です。

独立した金融政策

独立した金融政策とは自国の通貨価値を変えること。

景気改善を実現するために、金融緩和などを行い金利を下げたり、また上げたりすることがあります。

これは金融政策が行われることによって金利の調整が可能ということです。

これが「独立した金融政策」になります。

なぜ金融政策は3つ同時に成り立たないのか

タイトル通りなぜ3つ同時に実現できないのか様々なパターンで考えてみましょう。

「固定相場制」「自由な資本移動」を選択した場合

まずわかりやすくするためにA国、B国が存在するものとします。

A国は景気を上げるために金利を5%にし、B国は景気を抑えるために2%に設定したいと考えます。

はたしてこれは実現できるのでしょうか。答えはNoです。

B国よりA国の方が3%も金利が高いのでA国に投資する人が増え、資金が流れます。

日本は変動相場制ですので、需要と供給の関係から為替レートが変動し、資本移動が終息してくるのですが、固定相場制ではありえません。

A国に永遠とお金が流れることになります。

結果として「独立した金融政策」は実現できません。

「固定相場制」「独立した金融政策」を選択した場合

さきほど説明した「「固定相場制」「自由な資本移動」を選択した場合」では自由な資本移動が可能なので、資金流出がおこり「独立した金融政策」が実現できないと説明しました。

では「自由な資本移動」の選択をやめたらどうなるのでしょうか。

資本移動ができないので、各国に金利差があっても関係がなくなります。

よって「独立した金融政策」はできるが「自由な資本移動」は実現不能になります。

「独立した金融政策」「自由な資本移動」を選択した場合

この2つを同時にかなえるためには「変動相場制」にするしかありません。

各国に金利差があると資金は金利の高い方へ向かうのですが、為替レートの変動によって調整されます。

金利で稼ぐメリットに対して為替で損するデメリットが発生するので資金移動が一方通行にならず金融政策が可能になります。

結果でいうと「固定相場制」は実現不能です。

まとめ

理解していただけたでしょうか。

「国際金融のトリレンマ」については少し、難しかったかも知れません。

わからなかった方でもこれから経済の勉強をしていけば、簡単に理解することができるので、よく調べてみてください。

経済のことがわかってくると世の中の動きがよく見えるようになり、楽しくなってきますよ。

down

コメントする




CAPTCHA